母乳外来
当院の母乳外来は、お母さんと赤ちゃんだけでなく、ご家族の皆様の幸せを願って開設いたしました。
母乳の分泌量が増えない、授乳がうまくいかない、しこりがとれないなどのお悩みに、大学病院での経験を積んだ助産師が、特定の乳房ケアを行うのではなく、お母さんと赤ちゃんの状況に合わせたケアを行っています。
母乳育児に関することや、子育てに関することなどお気軽にご相談下さい。
また、授乳中のお薬についての疑問や不安なことは、院長が診察・面談いたします。
母乳育児はお母さんと赤ちゃんの共同作業となります。
お母さんが笑顔でいられることは、赤ちゃんにとっての心のやすらぎにつながり、ひいては家族とお母さん自身のやすらぎにつながっていきます。
笑顔あふれる子育てになりますよう、不安や悩み、産後の体調などについて、お一人お一人のお悩みを一緒に解決していくお手伝いをさせて頂ければ幸いです。
内容
・授乳・搾乳方法についてのご相談
・乳房トラブルについてのご相談(当院では院長によるお薬の処方が可能です)
※授乳に関すること以外でも、育児やお母さん自身の心と体のご相談もお受けしておりますので、どのようなことでもご相談下さい。
日時
助産師不在のこともありますので、来院前にお電話でお問合せ下さい。
1回 40~50分程度
持ち物
母子健康手帳、保険証、フェイスタオル以上の大きさのタオル1~2枚
費用
初回 8000円
2回目以降 5000円
以下のQ&Aもご参照ください。
- Q母乳を出やすくするために、日常生活でできる簡単な運動などはありますか?
- A授乳時の姿勢には気をつけているお母さんも多いですが、無理な体勢で授乳をされたりすると、肩こりや乳腺の周りの血液やリンパの流れが滞ります。
母乳は血液から作られるので、血流を良くすることはとても大切です。
肩を回したり、上下させたりなど筋肉のコリをほぐし、血流が良くなるストレッチを行うと良いでしょう。
当院の院長が東尾理子さんと対談されている内容にもありますので、是非そちらもご覧下さい。 - ヘルスケア大学「教えて!母乳育児のいいところ、大変なところ」
- Q母乳を出やすくするために、マッサージを受けた方がいいですか?
- A乳房のマッサージを受けることで、血流が良くなり母乳分泌は良くなります。
しかしながら、マッサージによる効果は一時的なものであるため、分泌量を増やすためには、日々の直接授乳を有効に行うことが大切となります。
- Q母乳栄養だと、おしゃぶりやゴムの乳首を使用してはいけないのですか?
- A直接乳房からと哺乳びんからの授乳は似ているように思われますが、ポジショニングや吸い方、飲み込みのタイミングなどが異なります。
哺乳びんの乳首を使用することで、赤ちゃんがお母さんの乳首とで混乱をおこす可能性がありますので、直接乳房から授乳をされている方はおしゃぶりなどを使用しないことが望ましいです。
- Q授乳時間は長い方がいいですか?
- A赤ちゃんにも個性があり、一気に早く飲む赤ちゃん、ゆっくりのんびり飲む赤ちゃんなど様々ですが、授乳時間が長いからといって、赤ちゃんがたくさん飲んでいるとは限りません。
長時間吸っていると、乳頭がふやけて傷がついたり、痛くなったりする可能性が高くなりますので、時間で区切る必要があります。
お母さんも赤ちゃんも疲れすぎないよう。トータル10~20分以内に終了できるようにしましょう。
- Q断乳後に乳房ケアを受けなければいけないのですか?
- Aできることなら自然に卒乳を、と思われる方も多いと思いますが、様々な事情により断乳をせざるを得ない方もいらっしゃいます。
断乳すると覚悟を決め、しっかりとプランニングしていたとしても、授乳を中止することで乳汁が溜まり、乳房の痛みや乳腺炎になってしまうこともあります。
そのような時は、排乳ケアが必要となりますが、ご自分で搾乳・排乳ができ、痛みやしこりが残らなければ問題ありません。
痛みが強くてご自分でケアできない時などは、助産師による排乳ケアを受けて頂いたほうが良いでしょう。